妹、友達、馬券を買う

私はあまり賭け事が強いほうではなく、たまに宝くじを買いますが、時折小銭が手に入る程度で、大当たりしたためしは残念ながらありません。

私の家族や友達など、周りの人間も似たり寄ったりで、気が向いた時にロト6やジャンボ宝くじを購入してみても、大抵は負け越しです。始めからちょっとした遊びのつもりで買っているので、負けても大損する事はなく、「残念!」の一言で済ませています。

しかしそんな中に二人だけ、毎年気合を入れて有馬記念とジャパンカップの馬券を買う人がいます。一人は私の妹、もう一人は友人Sです。彼女達二人が言うには、競馬は宝くじより当たる確立が高い。そしてジャパンカップと有馬記念の賞金は他のレースに比べて高い。また、競馬では配当が1000倍以上になる事が珍しくない。よって一攫千金を狙える確立が高い。と言う事です。

実際のところ、宝くじの還元率は45%であるに対し、競馬の還元率は75%にもなります。還元率とは、つぎ込んだ金額に対しておおよそ何%返ってくるかの目安です。大当たりの確立のみの話をすると、仮に、手元に自由に使える現金が10万円あって、宝くじか、競馬に投資して1千万円当てようとしたとします。競馬では3連単を狙うとします。宝くじは1千万円以上の当たりくじを引く確立のみを計算するとします。この場合、宝くじで1千円以上の当たりくじを引く確立は3750分の1ですが、競馬で10万馬券を引き当てる確立は1500分の1です。やはり競馬の方が格段に当たる確立が高いようです。

ではそんな二人は高額賞金を獲得して億万長者になったかというと、残念ながら今のところまだなっていません。競馬は、勝つ確立が高い馬ほど配当金も低く、一攫千金には大穴を当てるなどの荒業が必要だったりするのです。

それでも毎年友人Sと妹は有馬記念の季節が来るたび競馬新聞を買い、赤鉛筆片手に新聞をにらんでいます。その甲斐あってか、去年Sは2千円程度の投資で2万円以上の当たりを手にしました。気合が入っている割に投資額は2千円だし、決して大当たりとはいえない額かも知れませんが、それでもその配当金で友達を集めてお酒を飲み、彼女は楽しい年末を過ごしたようです。

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